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これも無料 クイーン・エリザベス号のアフタヌーンティー

英国伝統のアフタヌーンティーをクイーン・エリザベスの船上で楽しむ

クイーン・エリザベスで2回目のアフタヌーンティー

クイーン・エリザベスのような豪華客船でクルーズしたいと考えていませんか?

特に、イギリスファンの方は、英国を代表するクイーンエリザベスでアフタヌーンティーを楽しめるのは最高です。

しかし、クイーン・エリザベスのアフタヌーンティーなんてどんなものなのかわからないので不安かもしれませんね。

そもそも、クイーン・エリザベスの情報があまりないので当然です。

私は、クルーズのブログを初めて5年以上ですし、クイーン・エリザベスのアフタヌーンティーも2回体験しています。

そこで、この記事ではクイーンエリザベスのアフタヌーンティーについてまとめて詳しく解説しています。

この記事をご覧いただければ、クイーン・エリザベスのアフタヌーンティーを余裕で楽しめるようになれます。

クイーン・エリザベスのアフタヌーンティーの概要

クイーンズ・エリザベスのアフタヌーンティーは、クルーズ中に1度は体験したいおすすめのイベントです。

  • 案内 船内新聞に掲載
  • 日時 不定期に午後3時頃から開始
       所要時間は1時間半〜2時間程度
  • 会場 クイーンズルーム(デッキ2)
       ブリタニアクラス以外の乗客は専用ダイニングを要確認
  • 提供品 紅茶、サンドイッチ、スコーン、ケーキ、シャンパン(有料)
  • 料金 無料
  • 予約 不要
  • ドレスコード なし

アフタヌーンティーへの案内

クイーン・エリザベス 船内新聞

船内新聞 Dairy Programme

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

船内新聞 アフタヌーンティーの案内

アフタヌーンティーは毎日開催されていません。

ショートクルーズでは、クルーズ中に1回の可能性もあります。

いつ開かれるかは、毎朝届けられる船内新聞「Dairy Programme」の「Afternoon/Early evening 1.00pm-6.45pm」の欄で確認して下さい。

2022年12月14日のアフタヌーンティーの案内は日本語にすると次のようでした。

午後3時 アフタヌーンティー EOS弦楽3重奏 クイーンズルーム デッキ2 船体中央

会場 クイーンズルーム

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

アフタヌーンティーの会場 クイーンズルーム

客室のランクにかかわらずどなたでも参加できるアフタヌーンティーの会場はデッキ2にある「クイーンズルーム」です。

クイーンズルームでは、夜に開催される舞踏会の会場として使用されま、オーケストラの生演奏に合わせてダンスを楽しむことができます。

また、舞踏会だけでなく、フェンシング、ダンス教室などの様々なアクティビティも行われています。

内装は1930年に就航した初代クイーン・エリザベスをイメージしており、エレガントなアールデコ様式が現代風にアレンジされたデザインで統一されています。

初代クイーン・エリザベスの伝統を受け継ぎながらも、新しい時代のクルーズ船としての気品に満ちた雰囲気が演出されています。

アフタヌーンティーの予約

アフタヌーンティーの予約は必要ありません。

開催時間に会場のクイーンズルームに行くだけで大丈夫です。

ただ、非常に人気のアフタヌーンティーなので、3時に行くと座れないで行列で待つことになることがあります。

そのため、私は30分前に行ってテーブルを確保しました。

なお、行列でテーブルに案内されない場合は、デッキ11のビュッフェの「リド・レストラン」でもアフタヌーンティーを楽しむこともできます。

アフタヌーンティーのドレスコード

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

気軽な服装でアフタヌーンティー

ガラ・イブニングなどのドレスコードが適用される時間帯ではない午後の開催のため、ドレスコードはありません。

生演奏

アフタヌーンティーの間は、生演奏でクラシック音楽が演奏されます。

多いのはバイオリンやチェロの3〜4人の奏者です。

2022年12月14日の生演奏は、「EOS String Trio」によるものでした。

クイーンズルームで演奏する「EOS String Trio」のYouTube動画がありますのでごらんください。

アフタヌーンティーの料金

原則、クイーン・エリザベス内の食事は無料なので、アフタヌーンティーも無料です。

ただし、シャンパンも飲めますがこれは有料となります。

シャンパンは、ローラン・ペリエ・シャンパンです。

アフタヌーンティーで提供される飲み物とフード

アフタヌーンティーは、昼食と夕食の間に提供される軽食です。

そのため、紅茶にサンドイッチ、スコーン、スイーツが原則です。

これらはすべて無料です。

アフタヌーンティーの紅茶

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

ミルクティー

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

ミルクポット

アフタヌーンティーと言うくらいですから、コーヒーではなく紅茶です。

イギリスでは、紅茶といえばミルクティーが一般的です。

日本のようなレモンティーはありません。

紅茶にミルクを入れないストレートでいただくかミルクポットのミルクをいれるかはお好みでどうぞ。

クイーン・エリザベスの船内の紅茶は「トワイニング」が用意されています。

トワイニングの紅茶の種類を選べるかどうかですが、私はしたことがないのですが、どうも選べるようです。

気になる方はウェイターに聞いてみて下さい。

なお、トワイニングのアフタヌーンティー専用のティーバッグ紅茶もあります。

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

トワイニング アフタヌーンティー

アフタヌーンティーのシャンパン

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

ローラン・ペリエ シャンパン 750ml

アフタヌーンティーではシャンパンも有料ですが注文できます。

シャンパンの種類は、ローラン ペリエです。

ローラン・ペリエは1812年創立のフランス・シャンパーニュ地方を本拠とする著名なシャンパンメーカーです。

主な生産地はランスとアイの間のツアール地区で、伝統製法によりシャンパンを造っています。

ブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種をブレンドしていますが、特にシャルドネの割合が高く、およそ60%を占めます。

そのため、ローラン・ペリエのシャンパンはフレッシュでエレガントな味わいが特徴的で、ミネラル感と芳醇さを併せ持っています。

創立以来200年以上の歴史を持ち、フランスを代表する老舗シャンパンメーカーの一つと言えるでしょう。

アフタヌーンティーの有料シャンパン ローラン・ペリエ

アフタヌーンティーのサンドイッチ

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

アフタヌーンティーのサンドイッチ

クイーン・エリザベスのアフタヌーンティーでは、通常の3段スタンドは使用されません。

少しずつ、ホワイトスターサービス由来の白い手袋をしたウェイターが持ってきます。

食べ物で最初にサーブされるのが、サンドイッチです。

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

アフタヌーンティーのサンドイッチ

クイーン・エリザベス号のアフタヌーンティーでは、さまざまな種類のサンドイッチが提供されます。一般的には、以下のようなサンドイッチが用意されることがあります。

主なサンドイッチの種類は、フィンガーサンドイッチで細長いタイプです。

  • キュウリサンドイッチ
    バターを塗った食パンまたは全粒パンに薄切りの胡瓜を挟んだもの。
  • 卵サラダサンドイッチ
    ゆで卵をマヨネーズなどで和えた卵サラダを白または全粒パンに挟む。
  • 燻製サーモンサンドイッチ
    燻製サーモンにクリームチーズ、ディル、胡瓜の薄切りを全粒パンやミニベーグルに挟む。
  • カッティングサンドイッチ
    ローストビーフやターキー、チキンなどの肉類を使ったサンドイッチ。

余談ですが、クイーンエリザベスに限らず、一般的なアフタヌーンティーではキュウリのサンドイッチがよく出されます。

これは、アフタヌーンティが始まった頃の英国では、キュウリは温室で育てられなければならない贅沢な野菜の一つで、キュウリのサンドイッチは富の象徴の一つと考えられたからです。

ですから、上流階級の行事であるアフタヌーンティーにはキュウリのサンドイッチが欠かせませんでした。

スコーンとクロテッドクリーム

クイーンエリザベス スコーン

アフタヌーンティーのスコーン、クロテッドクリーム、いちごジャム

英国のアフタヌーンティーと言えば、何と言っても主役はスコーンです。

クイーンエリザベスのアフタヌーンティーでももちろん楽しめます。

スコーンについて

スコーンは、スコットランド発祥の焼き菓子で、元々は「バノック」と呼ばれるパンがその起源です。

主に小麦粉、バター、砂糖を主成分とし、独特のさっくりとした食感が特徴です。
伝統的にはドライフルーツが使われることも多く、チーズやベーコンを加えた塩味のスコーンも人気があります​​。
スコーンの特徴は、そのサクサクとした食感と、外側は少し硬めで中はふわふわとした構造にあります。

スコーンには、割れ目がありますがこれは、「狼の口」とも呼ばれて美味しいスコーンの代名詞です。

なお、スコーンはパンの部類に分類されますので、ナイフは使用せず手で取り、割れ目から2つにちぎります。
次に、ナイフでクロテッドクリームとジャムを塗ります。

クロテッドクリームとジャムを塗る順番もあります。

  • デボンスタイル:先にクロテッドクリームを塗ってからジャムを付けます。
  • コーンウォルスタイル:先にジャムを塗ってからクロテッドクリームを塗ります。

どちらが良い悪いではなく、英国のデボン地方とコーンウォール地方の食べ方の地域差にすぎません。

クイーンエリザベスのアフタヌーンティーでは、プレーンとレーズンの2種類です。

スコーンは最初に1個サーブされ、食べ終わるとお代わりを尋ねられることがあります。
お代わりを頼んで残してしまっていてもアフタヌーンティーのマナーとして問題はありません。

クイーン・エリザベスのスコーンを日本でいただくことはできませんが、ご家庭で美味しいスコーンを作ることは可能です。

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

美味しいスコーンがご家庭でも作れるスコーン専用粉500gです。

チップチョコもついていますので、プレーンとチョコレートスコーンの2種類作れます。

ご家庭でスコーンが作れすスコーンミックス粉です

クロテッドクリーム

クイーン・エリザベス クロテッドクリーム

アフタヌーンティーのクロテッドクリーム

日本のカフェなどでスコーンを注文すると、まだまだ生クリームが付いてきます。

スコーンには、正しくはクロテッドクリームです。

クロテッドクリームはイギリス南西部、特にコーンウォールとデヴォン地方で発祥した乳製品です。

生乳から分離した生クリームを低温でゆっくりと発酵させることで作られます。
発酵により乳脂肪が分離し、なめらかでリッチな味わいが生まれます。

外見は全乳と同様の液状ですが、内部構造は乳脂肪が固まり濃厚な質感があります。
風味は少し酸味があり、ナッツ風味がするのが特徴的です。

色は黄色がかった白色で、常温で固まらずスプレッド状の半固体状態が保たれます。

先述したように、スコーンにクロテッドクリームとジャムを塗る順番はデボンスタイルとコーンウォールスタイルがあります。

日本でクロテッドクリームを手に入れるのは少し難しいかもしれませんが、楽天なら購入できます。

クイーン・エリザベス クロテッドクリーム

十勝新むら牧場のクロテッドクリームです。

このクロテッドクリームは週に1度しか生産されません。
120リットルの新鮮な牛乳からわずか50個です。
貴重なクロテッドクリームです。

1週間に1度、50個限定のクロテッドクリームです

【送料込】十勝しんむら牧場 クロテッドクリーム×2個【冷蔵便】箱入 熨斗・ラッピング対応可

アフタヌーンティーのストロベリージャム

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

一般的に、アフタヌーンティーのスコーンにはクロテッドクリームとジャムを添えます。

ジャムの種類は、ストロベリー、ラズベリー、アプリコット、ブルーベリー、マーマレードなど多くの種類があります。

クイーン・エリザベスのアフタヌーンティーには、ストロベリージャムがメインです。

私達のアフタヌーンティーでは、ティプトリー社製のストロベリージャムでした。

ティプトリーは1885年創業のイギリスの老舗ジャムメーカーです。
本拠地はエセックス州のティプトリー村にあります。

完熟した新鮮な果実を使い、ゆっくりと小分けに煮詰める伝統的な製法を守り続けています。

砂糖の量を控えめにし、フルーツの自然な風味を最大限に生かすことがティプトリーの特徴です。
化学添加物は一切使わず、手作業による製造プロセスを大切にしているのも魅力的なポイントです。

クイーン・エリザベス アフタヌーンティー

ティプトリーのストロベリージャム 340g✕2個 1,909円

英国のアフタヌーンの伝統

イギリスのアフタヌーンティー

イギリスでは、アフタヌーンティーをいただく習慣が長い歴史を持つ伝統となっています。

アフタヌーンティーの起源は1840年代にさかのぼります。

当時の貴族階級の夫人たちが、夕食まで長い空き時間を持て余していたことから、軽食を取る習慣が始まったと言われています。

7世公爵夫人のアンナ・マリア・ラッセルが最初にアフタヌーンティーを始めたと伝えられています。

伝統的なアフタヌーンティーの構成は次のとおりです。

紅茶(通常ダージリンや高級ブレンド茶葉)

三段重ねのケーキスタンド

  • 上段:スコーン(プレーンとレーズン)、クロテッドクリーム、ジャム
  • 中段:ケーキ(マドレーヌ、フルーツタルトなど)
  • 下段:フィンガーサンドイッチ(キュウリ、スモークサーモン、ハム等)

上流階級から始まったアフタヌーンティーの習慣は、やがて中産階級にも広がり、多くのホテルなどでアフタヌーンティーが提供されるようになりました。

現代でも、高級ホテルのラウンジやティールームではアフタヌーンティーセットが親しまれ、イギリス文化の一部として大切にされています。

マナーやエチケットを身につけながら、ゆったりとした時間を過ごす伝統が今も残されているのです。